2015年4月3日金曜日

夢の話












私、よく夢を見るし、それをすごく覚えているんです。
「あー今これ夢だわ、もっと無茶して泳ごう。」なんてのもある。

去年の春あたりに、夢の中で崖と太陽と水平線を見たんですよ。
夢って普通ぼやあぁぁっ....ってしてるじゃない?でも、その時ははっきり、くっきりと鮮明に、目を見開いてすぐ傍で見ているようで。



よく神話やら宗教の話で夢でお告げを聞いたってのがあるけど、
なんだかすごく気持ちが理解できる気がする。
あんなにはっきり鮮明に見たら、そりゃ何もせずにはいられないわ!
しかもそれで信じている神様とかに何か言われたらそりゃもう、伝道するわ!!



とは言え、私は信仰などとは関係なくいつも夢をただ楽しんでいるだけなんですが、
この時ばかりは夢のことが忘れられなく、もう一度同じ光景が見たい一心で、夢に似た写真を探しまくってました。

で、見つけたんです。それがポルトガルでした。


ポルトガル南部でユーラシア大陸西南端のサグレスという土地の、崖の写真を見つけてしまいました。そんな理由でポルトガルを目指し、行って思ったことは一つ。




夢よりも美しいものが現実にはある。




夢で見た光景とは全く違いました。全然違う景色でした。

波の音、潮風、そして水平線と崖の圧倒的な存在を目の前にして、夢なんていう個人的なものなんかとは比べものにならないくらい美しいものがそこにはありました。

あの美しすぎる夢は、「夢ばっか見てんじゃないよ、現実でもっといい場所探してこいや。」というお告げだったのかなって感じてます。美しいものを見せつけて行動を促すというオラオラなお告げ。

後から知ったのですが、サグレスは沢木耕太郎「深夜特急」での旅の最終地点として知る人ぞ知る場所らしいです。ここが私にとっても何かの区切りだったのかも。





ポルトガルにいた期間は、いつもみたいにゴネゴネ考えながら動く頭でっかちになる旅とは違い、
ひたすら周りの環境に心を開いていた気がする。




なんでもいいしどこにいてもいいから、もっともっと生きていきたいな。







〈写真〉
1: Cabo da Roca, Lisbon(ロカ岬)
2.3: Porto
4: Sagres